苦手な人の言葉に動じにくい人と、動じやすい人との違いとは?
こんにちは、市川 茉里子(まりこ)です。
先日、友人からこんな話を聞きました。
友人の会社には、Mさんという人がいるそうです。
Mさんは、なにかにつけて高圧的なことで、ちょっと有名です。
先月から友人はMさん、Tさんとの3人チームで仕事していますが、Mさんはやはり高圧的です。
Tさんは日頃から、高圧的なMさんのことが苦手です。
ある日、3人で仕事していると、Mさんが資料を見ながらヒステリックな様子で、「これって、ほんとにわからない!いったいどうなってるの?」と言いました。
友人は「Mさんは一体何がわからないんだろう、聞いてみよう。」と、たいして動じなかったそうです。
一方、Tさんは、「Mさんがまたイライラしている。これ以上怒られるのは嫌だ。わかってもらえるようになんとかしなきゃ。」とオロオロ・びくびくしていたそうです。
自分の気持ちを感じられるか感じられないかで、違いが出てきます
友人とTさんとの違いは、いったい何なんでしょうか?
出来事に対して、自分の気持ちをそのまま感じることができる人は、「Mさんがなんか怒ってる、いやだな。」といった風に、自分の気持ちを否定することなく受け入れることができます。
すると、その人の心の中には「自分はこれでいいんだ。」という気持ちが芽生えて、安心感につながります。
安心感があるので、不必要に動じることなく、「何がわからないのか聞いてみよう。」と問題の解決につながる行動を取ることができます。
反対に、自分の気持ちを感じることができない人は、「いやだなと思っちゃだめ。」といった風に、自分の気持ちを否定して封じ込めようとします。
すると、行き場を失ったその人の気持ちは、心の中でいつまでも燻り続けてしまいます。
安心感がないので、「これがわからないのかな、それともこっちがわからないのかな。もっと自分がちゃんと説明しておけばよかったのかな。だからMさんは怒ってるのかな。」とオロオロしてしまい、不安な気持ちが大きくなり、問題の解決にはなかなかいたりません。
つまり、友人とTさんとでは、自分の気持ちをそのまま感じることができる、できないという違いがあったのです。
自分の気持ちを感じることができると、安心感の土台ができあがります。
自分の気持ちを感じることができる人は、日々、安心感を感じながら過ごしているので、やがて心の中に安心感の土台ができあがります。
安心感の土台を持っている人は、苦手な人から何か言われても不必要に動じずに「Mさんはそう思うんだ。」と受け止めることができます。
一方、自分の気持ちを感じることができない人は、安心感の土台が育たないので、人から何か言われる度に、不安やイライラを感じて嫌な思いをしたり、苦しくなったりしてしまいます。
安心感の土台って、どんなものなの?
安心感の土台とは、建物で例えると床下の基礎部分のようなものです。
基礎部分がしっかりしていると、地上部分が少し揺さぶられても、崩れることなくしっかり立っていられます。
逆に、基礎部分が手抜き工事でグラグラしている建物は、地上部分が少し揺れただけで、建物の一部が壊れたり、ひどいと崩れ落ちたりします。
人の心も同じです。
自分の心に安心感の土台があると、嫌なことを言われた時に、多少動じることがあっても、すぐに元に戻ることができます。
安心感の土台がないと、ちょっとした一言で不安やイライラが続いてしまいます。
あまり続いてしまうと、地震で建物が崩れ落ちるかのように心がポッキリ折れてしまいます。
安心感の土台を作って、あなたも苦手な人に振り回されない日々を送りましょう
今回は、職場にいる苦手な人を例に、安心感の土台のお話をしました。
あなたにとって苦手な人は誰でしょうか?もしあなたが、身近な人を苦手だと感じる場面があったとしたら、毎日が苦しいと思います。
安心感の土台は職場だけではなく、どんな場合でも役に立ってくれる力強い味方です。
自分にとって嫌なタイプの人、違う意見を持っている人はたくさんいます。
そんな人と遭遇した時にも、しっかりとした安心感の土台があって動じることが少ないと、日々穏やかな気持ちで毎日を送れるようになります。
つまり、安心感の土台がある人とない人とでは、人生の幸福感に大きな違いが出てくるということです!
遠い将来、自分が年を取っておじいちゃん・おばあちゃんになった時「自分は幸せな人生だったな。」と笑顔でいたいと思いますよね。
苦手な人に振り回されずに幸せな人生を送るために、あなたもぜひ安心感の土台を作りましょう。