こんにちは、市川茉里子(まりこ)です。
夫の高圧的な態度に直面したとき、感情的に反応してしまい、結果としてさらに状況が悪化してしまうことはありませんか?
理詰めで攻められたり嫌味を言われたりすると、つい言い返したくなりますが、相手のペースに巻き込まれると疲弊してしまいます。
そこでおすすめしたいのが「冷静に受け流すスキル」を身につけること。
このスキルは、夫の攻撃的な態度から自分を守りつつ、家庭内の緊張感を軽減するのに役立ちます。
今回は、具体的な場面や会話例を交えながら、冷静に受け流すための実践的な方法をお話します。
冷静に受け流すとはとういうこと?
受け流すとは、相手の言動に対して深く反応せず、心を波立たせずにやり過ごすことです。
イメージとしては、川に流れる葉っぱのように、自然と通り過ぎるのを見送る感覚です。
冷静に受け流すことで、自分の感情を守りつつ、相手との無駄な衝突を回避できます。
場面1: 理詰めで責められたとき
夫: 「なんでまたこんな間違いをするんだよ?普通なら考えたらわかるだろ?」
こうした理詰めの攻撃には、感情的に反論するとさらに相手が論点を膨らませてきます。この場合は、あえて深く考えず、簡潔な返答でやり過ごしましょう。
あなた: 「そうだね。次は気をつけるよ。」
ポイントは、「謝る」とは違うニュアンスで受け流すこと。夫が期待しているのは反論や弁明なので、それを避けることで会話を早く終わらせることができます。
場面2: 嫌味を言われたとき
夫: 「また子供の準備忘れたの?ほんと、俺がいないと回らないよな。」
嫌味を言われると、「そんなことない!」と反発したくなるものですが、これも相手のペースに巻き込まれないことが大切です。
あなた: 「そうなんだね。いつもありがとう。」
一見すると相手を肯定しているように聞こえますが、実は相手の言葉を深く受け取らずに軽く流しています。相手が期待している反応をしないことで、嫌味を続ける意欲を削ぐ効果があります。
場面3: 話し合いが一方的に終わるとき
夫: 「俺の言うことが正しいんだから、それでいいだろ?」
こうした決めつけには、「納得したくない」という感情が湧くこともあるでしょう。しかし、その場で争っても解決しない場合、距離を取るのが最善です。
あなた: 「そうなんだね、少し考えてみるよ。」
考える時間を設けることで、その場の緊張感を和らげるとができます。また、この一言で会話を終わらせる流れを作れることもポイントです。
冷静に受け流すためのコツ
1. 自分に意識を向ける。自分の気持ちをそのまま感じて受け入れる練習をする
夫との会話中に心拍数が上がったり、怒りがこみ上げてくるときは、深呼吸をして自分を落ち着かせることを意識しましょう。
そして、「今、私はどう感じてる?」と自分に意識を向けて問いかけて、腹が立っている、悲しい、みじめ、絶望など、感じている自分の気持ちをそのまま受け入れる練習をしてみましょう。
心が少し穏やかになり、自分の感情に振り回されなくなる効果があります。
2. 相手の言葉を文字通り受け取らない
夫の発言に込められた感情を分析しようとせず、「ただの言葉」として聞き流す練習をしましょう。
たとえば、「お前は本当にダメだな」という言葉を「彼がイライラしているだけ」と捉えると、心へのダメージが軽減されます。
3. 会話を長引かせない工夫をする
相手の言葉に、具体的に返答しようとせず、ただ伝え返す、簡潔な返答や曖昧な返事を意識することで、相手との会話を最小限に抑えることができます。
「そうなんだね」「あなたはそう思うんだね」と、相手の言葉をそのまま伝え返すだけに留めると、会話が発展するのを止めることができます。
「後で考える」「今は忙しい」「今はしんどい」といった言葉で、話を終わらせることも有効です。
冷静に受け流すことで得られる効果
心の疲れが軽減される
感情的な反応を控えることで、無駄なエネルギーを消耗せずに済みます。
夫との衝突が減る
受け流すスキルを使うことで、夫の怒りがエスカレートするのを防ぐことができます。
自分のペースを保てる
相手に振り回されず、自分らしい時間や心の平穏を守ることができます。
受け流しは自分を守る手段
「冷静に受け流す」という行動は、夫に無関心になることではありません。
むしろ、家庭内での無駄な摩擦を減らし、自分自身の心を守るための手段です。
このスキルを身につけることで、少しずつでも心の余裕が生まれ、子供や自分の時間を大切にすることができるようになります。
日々の中で少しずつ練習し、ぜひあなたの生活に取り入れてみてください。あなた自身が穏やかでいられることが、家族全体の空気を変える一歩となるはずです。
夫の高圧的な態度に直面し、話し合いができない状況が続くと、精神的な疲労が蓄積してしまいます。
さらに、理詰めや嫌味、非を認めない姿勢が重なると、「もう顔を見るのもいや」と思ってしまうのも無理はありません。
そんな状況の中で、家事や育児をこなしているあなたは、十分すぎるほど頑張っています。
心の中で「私は十分に頑張っている」と自分に言ってあげましょう。
声に出すとさらに効果的です。
自分を認めて、ねぎらってあげると、自分の心が少しホッとすると思います。
自分の心がホッとすることの大切さについては、また次回お伝えしたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。